一部で有名なヤンデレと聞いて。
パトリック レドモンド
早川書房
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― あらすじ ―全寮制パブリック・スクールに通う主人公ジョナサン。
ラテン語の授業で偶然リチャードという少年に助けられた事から物語は始まる。
容姿端麗、頭脳明晰、お金持ちで教師相手でも屈しないリチャード。
普段誰とも話さず一匹狼だった彼は切っ掛けからジョナサンと友人関係になる。
リチャードを不良仲間に引き込もうと必死なジェームズは
リチャードとジョナサンが仲がいいのを見て憤る。
それからジェームズはジョナサンに過激な嫌がらせを始め…。
感想なにこれやばい…。海外文学すごい。海外文学すごい。
絶版と聞いて図書館で借りて読みましたが
返したくなくなるくらい面白かったです。
読み進めるにつれて恐怖と萌えで心臓がバクバクだった。
「
怖すぎ」「
ヤンデレ」「
執着」と聞いてはいましたが
まさかここまで本格的だとは思いませんでした。
たぶん自分の中では今まで読んだBLも含む小説の中で1、2を争うくらいの
ヤンデレ萌えをしたかもしれません。恐怖と萌えの組み合わせは最強!
もちろんこの本は腐女子に向けて作られたBL小説じゃないのに、です。
というかヤンデレって単語ができるもうずっと前に書かれた作品なんですよね。
登場人物たちの葛藤、少しずつ追い詰められていく描写は丁寧です。
だからこそ全ての登場人物達に共感してしまい、さらに恐ろしく感じてしまう。
読み終わるのが勿体なくて、盛り上がる後半はちょっとずつ焦らしながら読みました。
この本を読み終わるまでイマイチ寝れない日が続いたり。
ヤンデレに萌えすぎて読者が寝られない小説だった。
ちなみにタイトルの霊応ゲームは降霊術で、
日本で言うコックリさんみたいなもののようです。
専用の板にグラスを置いて指を当てて遊ぶんだとか。
ただ物語は幽霊や超能力のようなパワーが出てくる事はほとんどなく
基本は人間関係に重点を置いた内容です。
身近にある感情が切欠で引き起こすホラー作品な感じですね。
生きてる人間の狂気が一番怖いという。
ただ一部でグロめの描写があったり、鬱EDが苦手な人には向いていないです。
しかし暗い展開、特に(男の)ヤンデレが好きな人は読んで損はしませんよ。
続きは
霊応ゲームネタバレ感想です。
右下の[つづきはこちら]からどうぞ。
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