随分気温下がりましたね、冬服いまだに出してない。
丸木 文華
講談社
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3人遊びに続き、こちらも丸木文華さんの「
罪の蜜」読みました。
丸木さん曰く
嫉妬と
執着入り混じってるそうです。
―あらすじ―予備校で講師のバイトをしつつ、芸術家を目指す主人公の嘉藤雄介(受)は
予備校生徒で、芸術家の才能溢れた水谷広司に深い嫉妬心を抱く。
そんな中、水谷は雄介を好きだと告白される。
雄介にその気はないが全てにおいて完璧な水谷に求められる優越感を感じ…。
ていうか嫉妬ってそこかい!
なんか三角関係とか恋愛絡みかと思っていました。
しかしこの嫉妬深い雄介は好きです。
ちなみに水谷は雄介に執着しておりますよ。
水谷はほとんど完璧だからこそ、
なかなか手に入らない雄介に執着するんでしょうかね。
あと目を惹くのが表紙のイラストの綺麗さです。
この本で初めて知りましたが笠井さんのイラスト好みです。
表紙の雄介も水谷も色っぽいですね~、本当に美しい。
続きは
罪の蜜のネタバレ含んだ感想と4コマです。
右下の[つづきはこちら]からどうぞ。

ココから続き
*
表には出さないにしろとにかく雄介は
ずば抜けた才能を持っている水谷を憎んでいます。
逆恨みすぎるだろ。
内心はどす黒い感情が渦巻いています。
なんて主人公らしくない黒さ、だがそこがいい!
ひねくれ受けは個人的に大好きなんですよね。
雄介の家族は皆なにかしら有名な芸術家で、もちろん末っ子の雄介も
芸術家の道を目指すもののここに来て初めて挫折。
そんな時、まだ素人同然にもかかわらず
芸術の才能を発揮する水谷にコンプレックスを抱きます。
雄介性格悪と思いつつ、自分が苦労してもがいている横で
何の苦労もなく容易く上へ行ってしまう人を羨ましく思う気持ちも
皆が憧れている者から必要とされる優越感も分かります。
実際身近に苦労もなく大成功した人がいたら嫉妬しない自信はない(-_-;)
水谷も全く苦労しない人生を送ってきたわけじゃないんですよね。
自暴自棄になってしまうほど挫折もありましたし。
結局雄介は付き合う気もないのに友人でも恋人でもない
曖昧な関係をズルズル続け、仕舞いにはレイプされたのは仕方ないよね。
今までは惚れた弱みで水谷は雄介に嫌われないよう気を使っていましたが
雄介本人は突き放す気もこの先に進める気もないと分かると
強引な行動に出ちゃう所は萌えます!
前半はワンコ(攻め)っぽく、後半は飼い犬に噛まれた的なシチュは萌える萌える!
ちなみに後半少しだけ水谷視点からお話があります。
水谷の幼少期~雄介を手に入れるまで、そしてその後のお話。
とても後味の悪い感じに終わっていますね・・・。
水谷視点読む前はちょっとはいい感じに終わっていたのに。
普通なら水谷が雄介が今まで抱えていたコンプレックスや罪の意識を
少しでも軽くさせようと励ましたり受け入れたりしますよね。
でも水谷は違います。
雄介の「罪」(だと思い込んでいる)を本当に受け入れる、
というより雄介を繋ぎとめるための枷にしてるんです。
さっすがヤンデレ。
本当に水谷は雄介を手に入れればどうでもいいんだなぁ。
でももし雄介が真実を知ったらどうするんでしょう?
それでも水谷と一緒にいるのだろうかとか色々考えてしまいます。
まあ、雄介なら友人程度の付き合いは続けそうですけどね。
というかなんで愛子さん雄介じゃなく水谷に紙を送ったのだろう。
これじゃあずっと雄介は罪悪感に囚われたままです、
これもまた愛した人への復讐のうちなのでしょうか。
ちなみに↓は4コマです。




水谷ならもっと上手く描くんでしょうね。
罪の蜜、今まで読んだ丸木さんの小説の中では一番好きです。
やはりヤンデレワンコ攻めは最高です。
笠井さんの綺麗なイラストも最高です。
執着、ヤンデレ、BADが好きな人にはお勧めですよ!
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