佐田 三季
心交社
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執着、ヤンデレと聞いて。
久しぶりのノベルかもしれません。
―あらすじ―主人公の笠井亨は同窓会で元親友の遠藤圭祐と再会する。
高校の時に喧嘩して以来、お互い口を聞いていなかった二人。
十年ぶりの再会を機に仲直りをするが…。
BLゲームでよく見るヤンデレとはまた違った執着具合で
俺様系でも押せ押せ系でもなく割と気弱で臆病なタイプのヤンデレでした。
しかし無駄な行動力はある、それでこそすとーkいやヤンデレ!
毎日少しずつ読むつもりが、読み進めるうちに引き込まれて
結局一日で全部読み終えてしまった。
ちょっと勿体ない事したな。
続きはネタバレ感想です。
[つづきはこちら]からどうぞ。
ココから続き
*
特に恋人としての付き合いを強いられてる訳もでもない、
ただ亨のそばに居られればそれで良いという遠藤。
しかし遠藤の好意を重く感じたノンケの亨は、
遠藤が出張に行っている間にお引越し&着拒して逃亡。
流石にひどい主人公。
もちろんそこで終わらない遠藤。
落ち着いたかに見えた亨の生活、しかし状況は悪化していく一方。
亨が逃げれば逃げるほどエスカレートしていくストーカー遠藤。
徐々に相手が狂って行き状況が悪化、
亨が追い詰められていく描写は圧巻ですよ。
しかし日に日に消耗していく亨は見ていて少し痛々しいですが…。
遠藤の想いもあまり報われたとは言えないしね。
終わり方もトゥルーEDとBADEDで言うには中間くらいな終わりです。
最終的に二人は両想いラブラブが好きな人には向いていないかもしれません。
私的にはこんな終わり方も断然ありでした。
でもきっと亨は遠藤を捨てる事なんてできないと思います、なんとなく。
ずっと思い描いてきたごく普通の家庭、世間の目を捨てて
遠藤の名前を呼んだんですからね。
ヤンデレ、執着系が好きな人にはお勧めの小説だと思います。
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