ESCAPISMブログ

―あらすじ―
地味で冴えない遠野隼人(受)のクラスに、幼馴染の麻生広行(攻)が転校してくる。
すぐにクラスに解けこんだ麻生は、昔と変わらず隼人に接してくるが
周りの目を気にする隼人は目立つのを嫌がり、麻生を避け続け…。

感想
とても懐かしくて面白かった！
クラスの人気者の生徒×クラスで目立たない生徒。

主人公の隼人は可愛い外見に似合わず、性格はかなり捻くれています。
とにかく性格が暗い、悪い、天邪鬼。
丸木さん作品ではおなじみのキャラクターですね。
丸木さんがシナリオを書いたゲームをプレイした人には
どこか懐かしさを感じる内容なのではないでしょうか。

内心毒づきまくっているこの主人公は人を選ぶかもしれません。
そして地味な方に属している隼人とは違い
攻めの麻生はクラスでは目立つ存在、まあDQNと仲良いタイプですね。
麻生本人は基本誰にでも優しく接するいい奴です。
居ますよね、誰にでも優しく接する同級生って。

タイプの違う同級生と一緒にいる時の周りの視線や気まずさ、
クラスメイトの麻生、隼人に対する態度の違い
近すぎず遠すぎない友人関係、学生特有の悩みがリアルでした。

普通、学園ものと言ったら勉強、部活、恋人、友人も
基本明るい部分にスポット当ててる事が多いですが
この小説は生徒同士の暗い部分を上手く描いていました。

主人公の感じた事、誰でも学生の時一度は思ったのではないでしょうか。
読んでいて学生時代を思い出し、懐かしくなった小説でした。

私的にはいじめっ子、私的にはかなりストライクな内容だ。
たぶん丸木さんの書かれた小説で一番好みかもしれない。

続きはいじめっ子のネタバレ感想と4コマです。
右下の[つづきはこちら]からどうぞ。